Commelina erecta L.

シュッコンツユクサ


シュッコンツユクサ(C. erecta L.)は熱帯地方(アフリカ)から、温帯地方(アメリカ、西アジア)に広く分布する種で、その変異の幅はたいへん広く、Fernald は3つの変種に分類しているが、 Faden はそれらの有意性は疑わしいとしている。

原色図譜園芸植物(浅山ほか1971)には、シュッコンツユクサ(仮称)として図入りで紹介されている。 和名は本種が宿根性のツユクサの1種であることから名づけられたものであろう。 また、日本草本植物総検索(杉本 1973)には検索表にあり、「Commelina erecta L. シュクコンツユクサ. 観.」と記載されてあることなどから、この当時日本でも観賞用に栽培されていたことがうかがえる。 

神奈川県には C. erecta L. (シュッコンツユクサ)の生育が確認されている(勝山 2013: FLORA KANAGAWA)。 これは観賞用として栽培されていたものが逸出した可能性も考えられる。


 1.多年草で茎は立ち上がる 

  2. 越冬する太い根をもつ



 3. 葉は 6 –12 cm × 1 –1.8 cm と細長い

 
 4. 茎を抱く部分が耳状になる



 5. 苞は単生し、縁は合着する


 6. 苞には長い毛が生える

 
 7. 花弁は濃い青色(稀に藤色)で、3.5~4cmと大きい

 
 8 中央に位置する葯は大きく目立つ


 

 9. 果実壁に細かいイボ状突起がある、種子は3個できる
 

 10. 種子は長さ 4-5mmで、白っぽい組織(エライオソーム)をもつ


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